バスフォーラム鹿児島5周年
バスフォーラム鹿児島バスフォーラム鹿児島5周年>言論自由の境界線

■言論自由の境界線

bag.gif

 言論出版の自由は、日本国憲法で保障された国民の権利である。が、自由といっても権利の濫用はいけない。では、どこからが濫用なのかと問われても、インターネットの世界では、未だルールが確立されていないのが実情である。
 バスフォーラム鹿児島では、これまでの経験から、いくつかの「境界線」を設けてきた。以下、その実例を紹介したいと思う。

 バスの写真を掲示して、コメントを書いていると、時に「指摘」を受けることがある。ある事業者から、「うちの当該車両は新車ではなくて、中古で導入したものだ。これからのバス事業を考えた時に、車両にかけられる投資には限りがある。車両本体の経費を抑えれば、その分を価格に反映できる。企業の哲学として中古車に目をつけたのは鹿児島でうちが最初だから、その旨きちんと書いて欲しい」とメールをいただいたことがある。後に「中古車は現金商売だから、新車と違って手形決済が使えない。中古車を入れる会社がお金がないという考えは改めていただきたい」という話も聞いた。考えがしっかりしている会社こそ、今の時期に新車は控えるという理論だった。
 一方、それまで中古車情報を写真付きでいただいていた事業者から、「重役会議で、大量に受注している旅行会社に対して、我が社のバスが中古ということを知らしめるのは、マイナスイメージである」との結論が出たため、「ホームページでは中古車情報を取り扱わないで欲しい」と申し出を受けたこともある。
 バスの中古市場というのは、元来非常に限られたもので、とくに最近になるまで問題にもならなかった。しかし、対首都圏のみならず、県内の事業者間でもバスの売買がある現実は、こちらにその気がなくても次々に情報が入ってくる。現在のバス業界を語る上で、「中古車」の存在を完全に抜くと事実がゆがんでしまう。
 そこで、「中古車」のイメージを少しでも和らげるために「移籍車両」という言葉を使うようにした。まず、大前提として、バスには持ち主がいる。だから、持ち主の意見は生かされるべきと思う。

 事業用のナンバーを付けたものと、自家用のナンバーを付けたものとは、取扱いが違いそうである。だが、どう違うか…というと、これもはっきりしない。
 自家用バスには、個性的なものが多い。事業用のものとは異なる独自の文化がある。だから、バス好きである限り、それを無視して通れない。だが、「自家用」であるという点は配慮すべきだとも考えられる。次のようなメールをいただいたことがある。
 「昨今、ストーカー等の犯罪が数多く報道されており、防犯上の観点から、スクールバスを取り扱うのは自粛していただきたい。」
 ある、女子高校生の保護者からだった。実は、スクールバスを扱って欲しいという要望は数多くいただいている。写真も撮ってはいる。どこの学校のどこの車庫にどんなバスがあるということを紹介することは十分可能だ。
 しかし、自家用車である。自分の車が、見知らぬ所で紹介され、その保管場所や特徴まで洗いざらい書かれている…というのは、確かに気分のいいものではない。
 そこで、「廃車」済みの車両のみという独自の基準を設けた。

 新車の情報も難しい。例えば、工場で、バスの部品に「××会社向け」とマジック書きされたら、それは「新車情報」で出回ることになりかねない。バスのボディーが出来上がって、塗装が終われば、どこの事業者のものか、工場の外から眺めるだけでもわかる。それでは、いつが「解禁」なのか?
 複数の事業者の間で、新路線の開設にあたって、競争していたとする。ある事業者では、目玉として特別仕様の企画を考え、発注をし、会社の機密事項とした。…これをたまたま工場で見かけたバスファンが、インターネット上で公開したことにより、ライバル社との関係が複雑になる…。メーカーやディーラーの営業担当者は信用問題にも関わってしまう…結果、次回からの販売に影響してしまう…ということも考えられる。

 スーパーで買物をした中身を盗み見て、「あそこの家は、今夜はスキヤキだ。」と、会う人ごとに言って回るようなものだ。本当にそうなるかどうかも分からない。そこの家の子供が、別に公開しても構わないといったとしても、親がそう考えているとは限らない。
 インサイダー情報ではない、ただ、見たままの情報かもしれない。しかし、バスファンである個人が、バスに関係する事業の足を引っ張ることは、本望ではない。
 事業者側の、責任のある方が、公開を了承すれば話は別だが、結論としては、報道機関に公式に発表された後か、あるいは「実車で」走行した後に、「解禁」と取り扱うのを、現実的な基準とした。思うに、個人のホームページである以上、「報道機関」ではない。ましてや、「産業スパイ」でもない。
 ホームページは、個人が世界に向けて、手軽に情報発信できる環境を実現した。そこでは、そうであるからこそ厳しい自己管理が求められる。それがファンサイトが在り続けるための最低条件かもしれない。

hayaonsen.jpg
これも自家用バス。取扱いを一律に定めるのは難しい。








※指摘
 間違ったことを指摘してくださった方と、その後親しくさせていただいている例は多い。今考えても恥ずかしいが、南国交通のV8エンジンを、ターボ付きと表示していた時には、整備担当をしていた方からメールをいただいた。
 高速バスの情報については、詳細な内容をメールで教えてくださった方がいた。今は一緒に酒を飲み、バスを語らう友達になった。


※中古車は現金決済
 一般的に、中古車は安い。だから、お金のない事業者は、中古車しか買えないのだ。と思いがちだが、中古車は、そのほとんどが現金商売。「現金」がなければ購入できないことにも気を付けたい。新車は、「手形」、つまり借金でも購入できる。企業が、その戦略で車両を使い分けるのは当然のこと。中古車だからといって、性能が劣るわけではないし、資金的に余裕ができる分、きちんと整備されていれば、高度なサービスの提供につながることもある。

皆様のご意見、ご感想をお待ちいたしております。mail.gif

このページのTOPへ back.gif next.gif homeicon.png

SEO [PR]  冷え対策 再就職支援 わけあり商品 無料レンタルサーバー ブログ SEO