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バスの写真館を始めて、だんだん軌道に乗ってきたところで、要望の多い時刻表の公開に踏み切ることにした。
時刻表は、95年に全社分を集めたのを元に、独自に編集しなおしていたから、手元に資料が揃っていた。バスファンだけでなく、一般の人の役にも立つだろうとも考えた。手初めに林田バスを公開し、続いてJRバスも公開した。手元の時刻表は、市販されている鉄道の時刻表書籍と同じように、始発から終点までの表形式になっていたが、これをそのまま掲載するのは、容量が大きくなってしまう上、なにより見にくいと考え、主要バス停の通過予定時刻を掲示することにした。
鹿児島のバス事業者は、この時期、交通局を含めて時刻表のweb上での公開がまだだった上、ファンサイトにも時刻表を扱ったものがなかったから、「誰にも見やすく、使いやすい」ものを目指した。当初は系統表での時刻表見出しだったものを、なんとか工夫したいと考え、視覚的に検索可能な、地図からリンクを張る方法を新たに習得し、公開した。本当は、サイト内検索ができれば一番いいのだろうと思うが、私の能力では、作ることができなかった。
実は、ここから先がある。誰しも、これから乗るバスが、どんな車なのか?というのは少なからず気になることだろうと思う。次にやってくるバスが、どんな車なのか分かれば、乗りたい車を選ぶことができる。
1日数往復の規模で、走るバスも限られているなら、その予想は容易である。終点についたバスがそのまま折り返してくるなら、終点に向かっていくバスを見れば、折り返しの便はそのバスがやってくるのが当たり前。それを応用して、朝走ってきたバスが、1日どんな所を走って、夕方どの時間に来るのか?ということが分かれば、朝、バスをチェックするだけで、夕方のバスを予想することができる。
果たして、鹿児島のバス全部が、毎日どう動いているか、というヒントになるような時刻表を作ることが可能ではないか?という結論に至る。
理屈としては、そういうことは可能であっても、それを形にするとなると、どうにも困難なことが見えてくる。
一般に、バスが1日にどこをどんな風に走るかというのは「車両運用」という言葉を使うが、この車両運用は、通常非公開だ。バス事業者に尋ねても、怪しまれることはあっても、喜ばれることは無さそうである。
ではどうするか。
朝から晩まで、目の前を走るバスをチェックして、何時にどのバスがどこへ向けて走るかを分析し、それを時刻表に当てはめていく。1日の車両運用が明らかになる。さらにそれを何日か繰り返していくと、同じ時間のバスが何日か周期で変化しているのが分かる。それを分析していくことで、週間、あるいは月間単位での車両運用も予想がつく。走ってくるバスが何か、事前に予想することが可能になる。
もう、これだけやれたら人生思い残すことはないほどの大事業だが、実は車両運用を一覧にした「仕業表」というものを、簡単に入手できるようになってしまった。実際にハンドルを握る、乗務員さんと仲良くなると、この程度の情報は案外入手しやすいのだ。
そういうわけで、バスファンは、何時のバスがどんな車かをだいたい予想しながら乗っている。
うちのサイトの時刻表では、さらに、それを「一般にも分かりやすく」するために、1クリックでその時刻にやってくることが予想されるバスの写真を表示できるようにしたいと考えた。その準備もした。
が、改めて大問題が起こった。バスの写真が揃っていなかった。この計画の実現には全車両の写真が必要になるではないか!
そういうわけで「全車両」1台1台写真を準備して、結果、写真館が充実した。
写真は揃ったが、バスは私に構わず営業所間を次から次に移動する。新車との入れ替えもある。乗務員間の勤務の交替もある。バスのダイヤはどんどん変わる。とうてい追い付かない。
・・・マニアックな時刻表は、今も実現していない。

自作の時刻表。仕業番号まで入れて、全線分作成していた。 |
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※全社分の時刻表
集めたのは林田バスのほか、南国交通、鹿児島交通、JR九州バス。いちばんしっかりしていたのはJR九州バス。それから南国交通も電算出力でスッキリしていた。鹿児島交通は手書きの台帳で、大隅と南薩が2分冊という、歴史を感じさせるもの。林田バスは、チラシの寄せ集めと、各営業所で業務用に使っているものと思われる、市販の集計用紙に手書きで書かれたもののコピーだった。
※面白い車両運用
1日1回だけ地方営業所の車が団地線に乗り入れたり、優等路線に走るバスが間合いを利用して一般路線を走ったりすると、ファンはそのダイヤをいち早く把握して、乗りに行ってしまう。最近は、その数が減ってきているが、今も確実に存在している。 |